アルミの精製手順と問題

アルミはこれまでの鉱石と異なり、鉱石を即製錬炉や鋳造炉に突っ込んでインゴットにはできない。

大まかな手順は

  1. ボーキサイトからアルミナ溶液を作る
  2. アルミナ溶液からアルミのスクラップを作る
  3. スクラップからインゴットを作る

という流れになっている。ボーキサイトから一足飛びスクラップを作る手段もあるが、どのレシピを使ってもスクラップを作った段階で水が副産物として出る。

副産物が固体ならシンクに投げ込めばいいだけなので単純だが、シンクにはパイプが接続できないので何らかの手段で水を廃棄せねばならない。

水の廃棄手段

鉱石の製錬に使って流用・廃棄

純◯◯のインゴット、生コンクリートのような、水+鉱石のレシピに転用する。それによって生産したものは何らかの製造ラインに回してもいいし、貯蓄してもいい。最終的にオーバーフロー分をスマート分岐でシンクに流せば詰まることもなくなる。

難点は生産に転用するとラインが複雑化するのと、そもそもアルミの精製地点に鉱石ノードが無いといちいち引っ張ってこなくてはならない点。また、捨てる前提だと非常に不毛であることか。一応捨てればシンクのポイントの足しにはなるが、微々たるものなので効率考えたらかなり微妙。

容器に詰めて廃棄

空の容器を作り、そこに充填してシンクに流して廃棄する方法。シンク直通なので容器の供給と充填速度さえ気をつければ詰まることはない。

難点は容器の調達か。基本的にプラスチックが必要なので場所が限られる。また、代替レシピであっても鋼鉄か鉄+銅が必要なので面倒。またこちらも廃棄したときのポイント効率は良くない。

自己還流してアルミナ溶液の精製に回す

ポンプからの水の流入量を調整して、前工程に水を戻す方法。水の経路がアルミ精製の内部で閉じるため他の生産ラインに影響を与えにくくなり、わかりやすくなる。

難点は、還流がうまくいかないと水が溜まってスクラップの生産がつまるところにある。が、ちゃんと生産量を計算すればいいだけなのでうまくコントロールできるようになりたい。

今回は自己還流の方法を詳細に検討する。

自己還流の方法

前提として以下のレシピで計算する。

  • アルミナ溶液:汚濁アルミナ溶液
  • アルミのスクラップ:基本レシピ
  • アルミのインゴット:純アルミのインゴット

生産・消費の確認

・汚濁アルミナ溶液

消費アイテム 消費速度 生産アイテム 生産速度
ボーキサイト 200 アルミナ溶液 240
200 - -

・アルミのスクラップ

消費アイテム 消費速度 生産アイテム 生産速度
アルミナ溶液 240 アルミのスクラップ 360
石炭 120 120

・純アルミのインゴット

消費アイテム 消費速度 生産アイテム 生産速度
アルミのスクラップ 60 アルミのインゴット 30

アルミナ溶液の産出量と消費量が釣り合っているので、精製機はそれぞれ1基ずつあればよい。これに対しインゴット用の製錬炉はスクラップの精製機1基につき6基要求される。

パイプのつなぎ方

  1. アルミのスクラップ用の精製機のパイプ出口から、アルミナ溶液の精製機のパイプ入口につなぐ
  2. パイプラインジャンクションを縦方向で設置する
  3. ポンプからのパイプをジャンクションの上から接続する
  4. ジャンクションでポンプが合流する直前にバルブを全開設定で設置する

水量の計算

アルミナ溶液の生成に200/min必要なところ、スクラップの副産物として120/min産出されるので、80だけポンプ側から供給すれば200で釣り合う。

揚水ポンプは120/minの供給能力があるので、他の処理系との使い回しがないならダウンクロックするのが最も簡単。66.666….%なので産出量の方を80/minに設定するといいだろう。

バルブは多分なくても大丈夫だが逆流防止用に念の為といったところ。仮に250%OCしてもスクラップの副産物の水は300なので流量は妨げない。スループまで突っ込むと流石に超えるが、普通スクラップで使わないので考えないこととする。

注意点

基本的にスクラップの副産物+ポンプからの供給=汚濁アルミナの要求量となっていれば詰まることはないが、スクラップを消費する製錬炉側の消費能力が不足するといずれ副産物の水も詰まってしまう挙動を見せる。

製錬炉側のスクラップ消費能力が足りていれば、製錬炉の出力側のインゴットが詰まった場合でも副産物の水が溜まってしまうことは起きていない。