バーバリアンが激怒中に自分を殴ることで激怒を維持する話の是非

何の話?

バーバリアンが激怒中に自分を殴ることによって激怒の解除条件を潜脱するというプレイングがあるらしい。まぁ、自分はやったことないけども、、

激怒はLV20だと回数制限がないが、それ未満の場合使用回数が決まっている。そもそもLV20なんてそうそう到達できるもんではないから、通常は回数制限がある特徴ととらえるだろう。しかも、ファイターの各特徴とは異なり、リソース回復に大休憩を要するため、無計画にキレ散らかしていると肝心な時にキレられなくなってしまう。なので、一度発動したからにはその戦闘中は効果時間いっぱいまで維持したいというモチベーションにはなるんだろう。

ただ、キレ散らかしてるやつが自分をぶん殴るようなことをするのかという疑問がある。また、自分を殴るという行為自体が制限を突破するためだけのプレイングにしか見えないのが何とも納得のいかないところではある。そこで、ルール上自分殴りはどういう扱いになるのかを見てみることにした。

激怒の解除条件

激怒の持続時間は1分=10ラウンドである。ただし、持続時間を迎えなくても特定の条件を満たせば解除されてしまう。

PHBのP88をみると、以下のいずれかに当てはまると解除されるとある。

  • 気絶状態になる
  • 前の自分のターンからずっとダメージを受けることも、敵対的なクリーチャーに攻撃をすることがないままターンを終了する

一応LV15になれば2つ目の条件は無視できるが、自分を殴ってるってことはLV14以下なのでとりあえず無視する。また気絶の件は自分殴りには関係ないのでおいておく。

とりあえず、激怒の維持のため「敵を殴る」「ダメージを受ける」このどちらかを1ターン中にこなさないといけないので、自分殴りに当てはめて考える必要がある。

自分殴りに当てはめる

  • 敵を殴る:自分は敵ではないので当てはまらない
  • ダメージを受ける:敵からダメージを受けなければならないとないので、自分殴りしてダメージを与えることができればあてはまる

1個目の要件には当てはまらないが、2個目の要件は特にダメージ発生源の指定がないので、自分殴りでダメージを与えることさえできれば維持できそうだ。当然、ファンブルしたり、攻撃ロールがAC未満の結果になってしまうと攻撃が外れるので、その場合は維持不能になるだろう。あと、無いとは思うけど、ヒットしても1以下のダメージだと抵抗のせいで0になるので、その場合も維持不能になる。

とりあえず、ルール上は自分殴りによって維持できることは確認できた。

どう裁定するか

あとは実際にDMとして裁定する立場になったらどう考えるかが残る。個人的には自分を殴りに行くこと自体をNGにすると思う。範囲攻撃に自分も巻き込んだとか、何らかの効果で意図せず自分に攻撃がヒットしたようなケースなら認めるだろうけど、敵までの距離が足りなくて自分殴りして激怒を維持、みたいなのは認めないってこと。最初にも書いたけどただのルールの潜脱でしかないし、キャラクターからみれば不自然極まりない動きだからね。

この辺りはDMによって考え方が違うだろうから、LV14以下のバーバリアンは自分殴りで激怒の維持ができるかは事前にDMに質問しておくとトラブルが少なくなると思う。

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